小笠原諸島は東京の南、はるか1000kmにある島々で、その中でも最も大きいのが、父島。小笠原までは「おがさわら丸」に乗って、丸1日かかります!
亜熱帯地域なので気候は一年を通して比較的温暖。植物や動物を見ても、いかにも南国。クジラやホエールウォッチングなどもできます。
観光に力を入れているのか、「おがさわら丸」が出航するときには、何隻もの船が伴走し、名物になっています。
カテゴリー: 2.父島(小笠原)
父島~プロローグ
今年の正月休みは小笠原の父島に行くことになった。あの同じ東京なのに、1,000kmも離れている父島、BONIN ISLAND:ボニンアイランド。以前から行きたかったことは行きたかったのだけど、船が苦手な私にとっては、25時間という長時間の船旅はとっても憂鬱なことなのだ。
まあ1回は行ってみたいし、船でしか行けないってことはきっと自然もたくさん残っているんだろうなぁ、と期待しつつ、出発となった。
事前にインターネットなどで仕入れた情報だと、波には期待しないほうがよさそうだったんだけど、運が良かったのか、いくつかのポイントで、サーフィンを楽しめた。ラッキー!!
父島~これだけは知っておこう
- 日焼け止め、帽子、サングラス、ラッシュ…陽射しはチョー強烈です。
- リーフブーツ…ほとんどのポイントは、ボトムがサンゴやリーフです。
- 食材(自炊するなら)…スーパーなどは物価が高め。荷物に余裕があるならもっていったほうがいいかも。
父島~ポイント情報
宮の浜海岸。ボトムはリーフで、グーフィーオンリーのポイントブレイク。ところどころにリーフが出ているので特に干潮時は要注意。
二見港のすぐそば。ボトムはサンド&リーフで、グーフィー、レギュラーともによい。波質はメロウで、他のポイントがクローズした時でもサーフ可能。
焼場海岸。その名の通り、夕陽が美しいポイント。ボトムはサンド&リーフ(左側のみ)で主にグーフィー。父島で一番ポピュラーなポイントで、うねりにも敏感。
父島~1st Day
普通なら大掃除やら正月の買出しやらに大忙しの大晦日、竹芝桟橋から父島に向けていよいよ出発。
港はたくさんの人であふれていて、ほとんどの人が帰省のようだ。サーファーやダイバーらしき人もちらほら。でもサーファーのほとんどは、新島方面へいく船が出港したら、いなくなってしまった。やっぱり父島でサーフィンは無謀なのかなぁと思う。
これから25時間もの船旅かぁ、とかなりイヤ~な気分になりつつ、出港。
天気がよかったので、出港してしばらくすると、デッキから伊豆半島や房総半島、富士山などを見ることができた。
船内では紅白歌合戦を見たり、ゴロゴロ横になったり。つまり何もすることがナイ、かなり暇コキ状態が25時間。ツ、ツライ。
しかも案の定、船酔い…早く着いてくれ~
初日の出を見ようとデッキに出ても曇ってて見えず!なんてアンラッキー。(もちろん船酔いの私はデッキにさえも出れなかったけど)
でも新年の鏡開きのお神酒(もちろん無料)だけはしっかり頂戴、すっかりいい気分のtakaに比べて、私は船酔いでグッタリ。もう散々な1日だったのでした。
父島~2nd Day
そんなこんなで朝となり、気がつくと南国ムード漂う父島にようやく到着。
気候は、初夏のような陽気で、東京の寒さがウソのようだ。(父島も東京だけど…)
船着場にいる現地のお迎えの人々は、皆、Tシャツに短パンという姿!!今回お世話になる、「ペンション トムソーヤ」のオーナー、トムさん(「つとむ」という名前だからそう呼ばれているらしい)がお迎えに来てくれていた。もちろん、彼も夏の格好。
トムさん曰く、父島ではジャケットを着る機会は皆無に等しいらしい。
私たちもさっそくフリースを脱ぎ捨て、宿に荷物を置くや否や、さっそく車を借りて、島内のサーフポイントチェックに出発した。
父島のメインポイントでもある「サンセットビーチ」をまずはチェック!
そこは車道からは波が見えず、車を止めてちょっとした森の中を下っていった先にあり、透明な海とサンゴ礁、キレイな砂、海岸の目の前まで広がる針葉樹…今だかつて見たことのない、ビーチだった。
サイズはセットで胸。父島では波が急になくなってしまうことがよくあるから波があるうちに早く入ったほうがいいよとローカルにアドバイスをもらい、さっそく入ることに。
限りなく透明で暖かい海でサーフィンできるなんてそれだけで感激。
波数は徐々に少なくなってしまったけれど、初日からサーフィンできるなんて思ってもみなかったので、ちょっぴり嬉しくなる私たちでした。
- 時間 15時~16時
- 天気 晴
- エリア 伊豆諸島エリア
- ポイント サンセット
- サイズ ~腰
- 風 無風
- 水温 21℃
- コンディション ×
- 混雑度 1
いがいにも初日からサーフできるとは思ってもみなかった。と言っても厚めでほんの数メートル立てるって感じ。しかし次第に、ほとんどノーブレイク状態に!波待ちしてるとフィンは擦るは、パワーコードはリーフに絡むしで怪我する前にとっととあがる。
父島~3rd Day
今日は、昨日とはうってかわっての天気となり、一日中強風が吹いいて、どこもオオシケ、クローズとなってしまいました。島の天気は変わりやすい。昨日入っておいて大正解でした。
ブタジョンを見に行こうということになり、小港海岸へ。ブタジョンはブタ海岸とジョンビーチの間のポイントで、車では行けないので、小港海岸から中山峠を超えてずっと歩かなければいけないらしい。
どうせサーフィンはできないと思ったので、ボードは持って行かず、お散歩がてらの峠のぼりとなった。
頂上はさらに強風で風に飛ばされそうな勢いだったけど、見下ろす景色はとてもきれいだった。
父島~4th Day
今日も風が強い。でも、年に数回しか波がたたないという「ドラゴン」ポイントでサーフィンができるという情報を聞き、さっそく向かうと、リーフならではのパーフェクトなオーバーヘッドのグーフィーブレイクが待っていました。
さっそくあがってきたローカルのサーファーに話しかけてみる。曰く、インサイドはリーフをよけながらライディングしないと危ないらしい…。
とたんにビビリが入り、入るか入るまいか考えているうちに30分以上が経過!
やっと入ると決めて着替えてポイントに戻ると風が出てコンディションが悪くなり、すでに誰もおらず。とほほ。
でもせっかく着替えたので、入ってみることに。波数は少ないものの、ブレイクはなかなかのもので、何本かロングライディングができ、十分に楽しめました。
ちなみに、ここのブレイクポイントには、小島があって(岸からは陸続きに見えるんだけど、入ると分かる)陸とその島の間のスキ間から風が吹きつけられて竜巻が生じてその様子がドラゴンのようだから「ドラゴン」という名がついたそうです。
- 時間 11時~12時
- 天気 晴
- エリア 伊豆諸島エリア
- ポイント ドラゴン
- サイズ ~頭
- 風 オフショア
- 水温 21℃
- コンディション △
- 混雑度 1
低気圧の影響で昨日は、大シケでアウトでは、10フィートクラスの大波がわれてる風も台風並み。もちろん港の中の大村海岸以外は、サーファーはだれもいない。今日になりちょっと落ち着き滅多ブレイクしないドラゴンにさんざん迷った末びびりながら入る。
父島~5th Day
最後の夜には、宿のオーナー、トムさんがナイトツアーを敢行してくださった。
天然記念物オガサワラオオコウモリを探しにあちこち歩き回ったり、大浦の街の「丸丈」という寿司割烹屋さんで海ガメ料理やシカク豆(断面がひし型でおくらのような形をした15cmくらいある大きな豆)のおひたしなど、父島ならではの料理を食べたり、トムさん行きつけの飲み屋でお酒を飲んだり、サーフィン以外も楽しめました。
父島~6th Day
いよいよ帰港の日、まだ強風はやまず、なんだか海も荒れ模様。もしかして欠航!?
とにかく、夕方までは、街のお土産屋をまわったりして時間をすごす。
これといったお土産もなく、島とうがらし(5mmくらいのちっちゃい唐辛子、これが小さいのに辛いのだ)と小笠原の海水で作ったという岩塩を買った。
ランチは、街でパンやお弁当を買い込んで、島の一番北の三日月展望台で食べることにした。相変わらずの強風でまいったけど、景色はバツグン。天気がよければサイコーなんだけどなぁ。
そしていよいよ、出発の時間。話に聞いていたとおり、小笠原ならではのセレモニー!?。出発してしばらく地元のダイビングショップのクルーザや漁船が伴走し、最後には素っ裸で海に飛び込むパフォーマンスを披露してくれるというおまけつきでした。
その後、、、行きにも増して揺れる揺れる。東京湾に入るまでの25時間は「か・な・り」ひどい状態。
やっとのことでついた時には予定より6時間も遅れ、夜中の12時。
次の日の仕事がかなり辛く、ほんと、グッタリでした。
- 時間 14時~15時
- 天気 晴
- エリア 伊豆諸島エリア
- ポイント サンセット
- サイズ ~肩
- 風 サイド
- 水温 21℃
- コンディション ×
- 混雑度 2
まだ風の影響でシケているがサイズは下がりラストデーなので入る。チョッピーでジャンクだがたまに走れる波あり初日よりましだった。全く期待してなかったので小笠原にしては5日間の滞在で波乗り出来ただけでもラッキーかもしれない。