1999年7月18日(日)
運良く、朝も矢吹さんと会うことができた。新聞を持ってきて、JFK Jr.が飛行機事故で行方不明だという。世の中は大騒ぎのようだ。テレビなんか見てなかったから、おどろいた。
それから、飼っているワンちゃんを紹介してもらった。太郎とジョージィ。ジョージィは近所で飼われていた犬だという。本当は「花子」にしたかったと言っていた。やっぱり日本人なんだ。。。
太郎は、黒毛で、目がとってもクリクリしていて、かわいい。フリスビーが好きらしく、矢吹さんが「You Wanna play …」と話しかけると、目をじぃーっと見て、しっぽをうれしそうにふる。そして、「frisby?」。それはもう、大喜び。ジャンプしてあたりを駆けずり回って玄関のほうへうれしそうに走って行く。「早く!フリスビーしようよ」って言っているかのよう。
犬も、こんな自然に暮らせたら、幸せなんだろうな。日本に住んでいる犬がかわいそう。
Holo-Holo Innを出発し、すぐ近くのCommunity Centerで、毎週日曜日に開かれているという、Farmer’s Marketへ。キレイな蘭などの花々や、無農薬野菜、手作りのパンやジャム。記念に、おばあちゃんが売っていた、Volcano Strawberryのジャムを買った。どの瓶もサイズが違うのに、値段は一緒だった。アメリカらしい…
そして、ボルケーノ国立公園へ。まずはアートセンターで、芸術品というか、展示してある、絵や工芸品を見る。入口そばにあった、ロッキングチェアーがとっても丁寧なつくりで、気に入ったんだけど、なんと、5,000ドル。高い…
次は、ボルケーノ見学。ここでは、クレーターを間近で見ることができる。なんだか巨大な隕石が落ちて、大きな穴が開いているような、不思議な感じだ。
クレーターロードを海に向かって走って行くと、所々、一面が溶岩の場所がある。来る前は、公園全体が見渡す限りの溶岩、だと思っていたんだけど、実際には、所々にしかない。走っていると、突然溶岩ダラケになったり、緑が現れたり。
海に近づくと、溶岩が海に流れ込んで、水蒸気が上がっているのが見える。すさまじい量の水蒸気。圧巻される。もくもくと、竜巻のように、そして、雲と一体化している。
海沿いを少し走ると、今度はシーアーチのポイント、そしてその先にEnd of the road。さすがにここまで来ると、溶岩の量に圧倒される。ギリギリのところで、車を降りて、溶岩の上をトレイル。
小さな岩がゴロゴロ、というよりは、どでかい(?)平らな岩が、きれいに並んでいる感じで、思ったより歩きやすかった。
1時間くらい歩けば、噴火口近くまで行けるらしいけど、あまりに日差しが強く、風も強いので、記念撮影だけして、引き返してしまった。情けない。。。
今度は、閉鎖された道の反対側、カラパナへ向かう。途中、ラバツリーを見に、公園に寄る。ここは、コスタリカのようだ。高い木々、それにからまるツタ、そしてカラフルな植物・鳥…
そんな中に、忽然と、真っ黒な墓石のような、ラバツリーが不ぞろいに立っている。何とも奇妙。
溶岩の中でも、流れの速い、アアという種類の溶岩が流れ、木に接触したとき、木の表面についた溶岩は、木によって冷やされ固まり、木は燃えてしまうため、木の形をした、空洞の溶岩の塊ができるという。
実際に、ラバツリーの中を除くと、空洞だった。
ベンチがあったので、ここでランチをとったけれど、蚊が多くて、たくさん刺されてしまった(両足だけで20箇所!)。ここに行くときは、虫除けスプレーは持って行くべし!
さらに海に向かって走ると、つきあたりがアイザック・ハレ・ビーチパーク。海には数人のサーファー。
ここでもサーフィンできそうだ。だけど、ローカル色が強そうだし、1mくらいしかビーチがなくて、そこからエントリーしている。結構キツそう。
それに、子供たち(多分)が、大きな音で音楽をかけて、大騒ぎしてるし、ヘンなかけ声はかけられるし、なんだかコワイ。
時間もないので、さっさと退散し、カラパナに行くのもあきらめ、ヒロに向かうことにした。
途中、マウナ・ロアのマカデミア・ナッツ農園に寄って、ナッツをテイスティングして、泊まる予定のOur Placaへ向かう。
19号沿いを走り、ヒロを少し過ぎたところで、サーファーがたくさん見えた。ここがポイントかもしれない、と思って細い道を海に向かって降りて行くと、ずらーっと車が並んでいる。
そして、その下は、小さな湾のようになっていて、あちこちで波がわれてて、サーフィンを楽しんでいる。
ここは、岩もあまり見えないし、流れもそんなになさそうだし、一番安全そうだ。
それに何と言っても、ポイントブレイクじゃないのがイイ!波数も多いし、ここなら、何とかなりそうだ。
明日、ここで入ることを決めて、泊まる予定のOur Placeを探して、ゆっくり休むことにした。