早起きしてフィッツロイへ出発。朝6時、陽がやっと出たばかりで街は誰ひとり歩いていなくてコワイくらいだった。気温も低く、雪:ゆき:がちらほらと降っていて、フィッツロイが拝めるか、心配になってきた…
初めの30分は急な山道だけど、その後はほとんど平坦な道が続く。雪で周りも何も見えないし、誰もいないし、あまりの寒さに嫌気がさしてきた
さらに1時間くらい歩くと、陽もさしてきて、分かれ道にぶつかり、キャンプ場があるカプリ湖の方面へ。まだまだ歩く。3時間後の朝9時、小川が現れた。そのころには空もすっかり晴れ、遠くにフィッツロイのような岩峰が見えてくる。「あれがフィッツロイかなぁ~」ちょっと興奮
小川にかかる小さな橋(橋を渉るのは一人ずつ)を渡り、さらに歩く。
1時間ほどすると、「ここから急です」という看板が。見上げるような岩山。これ、本当にトレッキングコース 歩くというより、登る、登るというより、岩をよじ登るというカンジ
出発から5時間、11時にやっとロス・トレス湖に到着~ 目の前にはフィッツロイ山の巨大な岩峰。氷河の溶けた水でできたという湖…。今までの疲れがフッ飛ぶ、息をのむような景色が広がっていました
持ってきたランチを食べながら30分ほど見ていたけれど、雲の切れ間が頂上付近にかかって「もうすぐ見えそう」と、じーーっと待つも、もうちょっとのところでまた雲に隠れ…ずーっと雲がまとわりつくように頂上付近を隠していました。残念ながら、フィッツ・ロイの全景は、雲のせいで見れないまま、帰路につく。13時。
帰りが大変だった 急な岩山を下ってるうちに、なんだか足の先が痛い…もしかしてツメがはがれた 足先に体重がかかると、激痛。だから後ろ向きで下りる始末 トホホ。
やっとのことで分岐点まで戻ると、朝見た地図(↑写真)が再び目に入る。行きに通った道の矢印には「3hs」、その隣に「2hs」という文字が 行きより近道がある とそちらの道で帰ることに。
だけど 見落としていたんです。その間に白で「2hs」という文字があることを 結局、足が痛いのにわざわざ遠回りしてやっとのことで帰ってきた 19時30分 6時間半もかかってしまった
日が長かったからよかったけど、普通ならビバークだったと思うと、軽装トレッキングとはいえ、侮れない
足はガクガクだし、歩くので精一杯で日焼け止めの塗りなおしもしなかったから、まるで南極探検隊のように下半分がまっくろに日焼け… パンダ焼けどころではない
いっぱい歩いておなかがすいてたので、ピザを食べに宿の近くのレストランへ。フィッツロイが小さく見えた。あんな遠いところまで歩いたのかぁ。と思うと感無量だったけれど、もう二度とコリゴリ
部屋に戻ったら、部屋をチェンジして欲しいと言われた。ちょっとラッキー あのうるさいフランス娘たちと一緒だと思うとちょっと憂鬱だったから。今度の同室のカップルは静かな人たちだったので、ゆっくり寝れた