パタゴニア~4th Day

2006年12月26日(火)

朝、ツアー会社のバスが迎えにきてオネージ湖での氷河クルーズに出発



湖の水は白濁していて、バスクリンのような色をしていた 船は満席で出航
少しすると、水も透明度が増してきて、周りにポツポツと氷河のカケラが見えてきた。デッキに出てみたけれど、風が強くて寒かった~
5時間のクルーズで島に上陸。そこで持ってきたランチを食べ、帰路につく。

夜は人気のレストラン、Mi Viajeでいうアルゼンチン料理の代表ともいえるアサード(いわゆる焼き肉)を食らう。ラム肉なのにクセがなくて美味しい 新鮮だからかな 一人前でこの肉の量。二人で分けてちょうどいい。

パタゴニア~5th Day

2006年12月27日(水)

朝からパイネのツアー(1人198ペソ=8900円)に参加 パイネはチリの国立公園なので、バスで国境越えをした。カラファテからバスでひたすら2時間くらいのところに、さびしげな建物がポツリ。ここがアルゼンチンのイミグレーション。出国手続きをして再びバスへ。
10分くらいのところに、またさびしげな建物が。こちらはチリのイミグレーション。ひとりしか係員がいないので、出入国の審査には時間がかかった 入国手続きを済ませたら、今度はミニバスに乗り換えて、いざパイネへ

さらに2時間くらい走ると、急に目の前にトーレス・デル・パイネ トーレス・デル・パイネは、パイネ国立公園を象徴する、3本の岩峰。氷河に削られてできたので、真ん中がまーるくえぐれているのが分かります。まるで映画のセットのようで、不自然すぎる自然を目の前にして、圧倒されました

さらに走っていると、湖のほとりでグアナコの群れを発見。バスも止まってくれて、みんなで写真撮影 ささっと逃げたグアナコ達をよそに1匹だけ座ってこちらを見据えているグアナコが… なかなかのカワイイ顔 グアナコはパタゴニア地方にしか棲息していないという、ラクダ科の動物。確かにコブはないけど、首が長くて顔もラクダに似ていました

次に立ち寄ったのは、サルト・グランデはその名も豪快な滝。川の水量はそれほどでもないけれど、川幅が急に狭まっているので、豪快に水しぶきをあげていた。近くにいくと、濡れてしまうくらい。それにしても水の色が昨日見たオネージ湖と同じ、白濁した水色。なんともいえない色だなぁ。

ランチはパイネの岩峰が映りこむアマルガ湖のほとりで。パイネの峰と真っ青な空が映って美しい、の一言。
ただ、やっとバスから開放、と思いきや、1時間くらいで出発。なんだかあわただしいツアーだった。やはり1日のツアーは限界が…もう少しゆっくりしたかったなぁ
残念ながらハイイロギツネには会えずじまいでした

パタゴニア~6th Day

2006年12月28日(木)

今日はカラファテを出発し、バスでエルチャルテン(1人60ペソ=約2700円) もっとポンコツだと思ってたのだけど、バスは思ったよりきれいでした。途中、何回かドライブインに立ち寄ったけれど、それ以外はな~んにもない。青空と乾燥した砂漠のみ。

約4時間でエルチャルテンに到着。町の入り口にあるビジターセンターで、トレッキングの際の注意などの説明を聞く。トイレはないから、その辺でしてもいいのだけれど、川や湖の近くではしないように、とのこと。
宿にチェックインして軽く食事を済ませ、足慣らしに近くの滝、Chorrillo del Saltoまで片道3kmほどお散歩した
帰り際にカフェでお茶をして、明日のトレッキングに持っていくピザを探す。カフェの隣のレストランに入ったんだけど、冷凍ピザのようなピザでイマイチ

夜中にDOMにフランス人の女の子3人組みがやってきて電気は煌々とつけるわ、デカイ声でおしゃべりするわで大迷惑 まったく、もう…

パタゴニア~7th Day

2006年12月29日(金)

早起きしてフィッツロイへ出発。朝6時、陽がやっと出たばかりで街は誰ひとり歩いていなくてコワイくらいだった。気温も低く、雪:ゆき:がちらほらと降っていて、フィッツロイが拝めるか、心配になってきた…
初めの30分は急な山道だけど、その後はほとんど平坦な道が続く。雪で周りも何も見えないし、誰もいないし、あまりの寒さに嫌気がさしてきた

さらに1時間くらい歩くと、陽もさしてきて、分かれ道にぶつかり、キャンプ場があるカプリ湖の方面へ。まだまだ歩く。3時間後の朝9時、小川が現れた。そのころには空もすっかり晴れ、遠くにフィッツロイのような岩峰が見えてくる。「あれがフィッツロイかなぁ~」ちょっと興奮
小川にかかる小さな橋(橋を渉るのは一人ずつ)を渡り、さらに歩く。
1時間ほどすると、「ここから急です」という看板が。見上げるような岩山。これ、本当にトレッキングコース 歩くというより、登る、登るというより、岩をよじ登るというカンジ

出発から5時間、11時にやっとロス・トレス湖に到着~ 目の前にはフィッツロイ山の巨大な岩峰。氷河の溶けた水でできたという湖…。今までの疲れがフッ飛ぶ、息をのむような景色が広がっていました
持ってきたランチを食べながら30分ほど見ていたけれど、雲の切れ間が頂上付近にかかって「もうすぐ見えそう」と、じーーっと待つも、もうちょっとのところでまた雲に隠れ…ずーっと雲がまとわりつくように頂上付近を隠していました。残念ながら、フィッツ・ロイの全景は、雲のせいで見れないまま、帰路につく。13時。

帰りが大変だった 急な岩山を下ってるうちに、なんだか足の先が痛い…もしかしてツメがはがれた 足先に体重がかかると、激痛。だから後ろ向きで下りる始末 トホホ。
やっとのことで分岐点まで戻ると、朝見た地図(↑写真)が再び目に入る。行きに通った道の矢印には「3hs」、その隣に「2hs」という文字が 行きより近道がある とそちらの道で帰ることに。
だけど 見落としていたんです。その間に白で「2hs」という文字があることを 結局、足が痛いのにわざわざ遠回りしてやっとのことで帰ってきた 19時30分 6時間半もかかってしまった
日が長かったからよかったけど、普通ならビバークだったと思うと、軽装トレッキングとはいえ、侮れない
足はガクガクだし、歩くので精一杯で日焼け止めの塗りなおしもしなかったから、まるで南極探検隊のように下半分がまっくろに日焼け… パンダ焼けどころではない

いっぱい歩いておなかがすいてたので、ピザを食べに宿の近くのレストランへ。フィッツロイが小さく見えた。あんな遠いところまで歩いたのかぁ。と思うと感無量だったけれど、もう二度とコリゴリ

部屋に戻ったら、部屋をチェンジして欲しいと言われた。ちょっとラッキー あのうるさいフランス娘たちと一緒だと思うとちょっと憂鬱だったから。今度の同室のカップルは静かな人たちだったので、ゆっくり寝れた

パタゴニア~8th Day

2006年12月30日(土)

今日も早起きして、早朝のバスでカラファテへ戻る 足の調子は、最悪 でも最後の日だし…ということで、カラファテに到着してから街へ出て街を散歩&買い物:バッグ:した。二人とも筋肉痛で、シップのようなものが欲しかったので、薬局に行ったんだけど、英語が通じず、カタコトのスペイン語で身振り手振りでがんばる。結局、「フリオ クリーマ!」で通じた

藤旅館で帰りの準備をして空港へ。飛行機は2時間遅れでまだ到着さえしていなかった。。。
売店で切手を売っていたので、友人と自分宛に手紙 を送る。街では切手を買いそびれてなかなか出す機会がなかった。最後になんとかポストを見つけられてひと安心。日本への国際郵便料金はハガキ1枚が14$でした。
(後日、手紙は届いたけれど、1ヶ月以上経ってました
チェックイン後、空港税を払い(めちゃ高!)残ったペソをドルに変えてひたすら待つ。
VIPルームはとてもせまく、飲み物のみのサービスで時間をつぶすのが大変だった。

ブエノスに到着したのは深夜23時 リムジンも終わっていたのでタクシー待ちの行列ができていた。乗ったらあれよあれよという間にメーターがどんどん上がる。うーん、行きは15ペソだったのに今度は33ペソ。
空港から乗ると高いとは聞いていたけれど、それに深夜割り増しがあったのかな

宿にチェックインして、初日に見損ねたタンゴを観にBar Surへ。深夜だというのにすごい人で、運よく最後の1席に座れた。ラッキー でも2階の奥の席だったから、せっかくのタンゴの足さばきが見えなくて、じれったかった そのうちポツポツとお客さんが帰っていって、最後には私たち二人だけ。バツが悪くなって帰ろうと思ったら、話しかけてきてくれて、私たちのために何曲か歌を歌ってくれた。

タンゴバーではドリンクのみだったので、帰りに豚の焼いたものを買って帰る。めちゃくちゃおいしかった

パタゴニア~9th Day

2006年12月31日(日)

朝、早く起きてさっそくサンテルモへショッピング:バッグ:に出かけた。
毎週日曜日は骨董品市(フェリア)。歩行者天国の中、街のあちこちでタンゴを踊っている人や大道芸人、道端で演奏している人。そして、綺麗なガラス瓶を売るお店やアンティークのお店…ブエノスの雰囲気を楽しめた だけど、足が痛くて拷問を受けてるかのようだった
しかも、行く予定にしていたレストランは閉まっているし、足が痛いのに一生懸命歩いていった隣街のカフェ「CAFE TORTONI」も、閉店直後。運が悪い

結局、何も食べずじまいで宿に戻ってきてしまった。スーパーに行ったけどたいしたものを売っていなかった ふと、昨日寄ったお店を思い出し、行ってみることに。オーナーのViccoさんは気さくないい人で、いろいろ話をした。さすがアルゼンチン、日本人だと言ったら「タカハラ」と行ってきた。サッカーでは高原選手が有名らしい。ナカタじゃないんだ…
Viccoさんが美味しそうなチョリソを焼いていたので、チョリソもいただく。ジューシーで歯ごたえもあり、美味

あっという間のパタゴニアの旅だった。また来れるといいなぁ。
明日からはいよいよ南アフリカ。どんな旅になることやら。

南アフリカ~南アフリカってどんなとこ?

南アフリカというと、つい最近まで行われていたアパルトヘイト(人種隔離政策)が有名ですが、サーファーにとっては、映画「エンドレスサマー」で紹介されたポイント、ジェフリーズベイが有名ですね。サーフシーズンは7月~8月、この時期にはビラボンプロも開催されます。
今回のトリップは1月、思いっきりオフシーズンですが、それでも十分な波がありました

南アフリカのデータ

国名 南アフリカ共和国
言語 アフリカーンス、英語
通貨 ランド(Rand)
物価 日本より多少安い程度(ビールは安く、約5.5Rand=100円)
時差 日本時間より-7時間
パスポート 入出国時、パスポートにシールを貼るため、2ページの余白が必要。
ビザ 観光の場合は不要(入出国カードはなく、関税申告書のみ記入する。)入国時に、出国のチケットの提示が必要。
為替レート 1Rand=17.6円

南アフリカ~これだけは知っておこう

ホテルと航空券
日本からパタゴニアへの直行便はありません。Jベイまでは、ヨハネスブルグもしくはケープタウンから車で移動することになります。バックパッカー向けのバス(Baz Bus)を使う手もあります。提携している宿までドアtoドアなので、利用しているバックパッカーは多かったです。私たちは、ヨハネスブルグは治安が悪いので、ケープタウンでレンタカーを借り、海沿いに移動しました。
Jベイをはじめ、南部の海岸線沿いの町はバックパッカー向けの安い宿から高級ホテルまで、宿泊施設は充実しています。町中に茶色の案内板がたっているので迷うこともありません。バックパッカー向けの宿でも比較的清潔で相部屋ではなく、個別の部屋があるところも B&BやLodgeでもSelf-Cateringなら食事は自由に作ることができます
両替
両替所は数少なく、銀行で両替することになるのですが、時間もかかり、コミッション料もとられます。一度で済ましたほうがトク。ちなみに、街中の銀行では日本円は両替できないので、米ドルを持ち歩くのがベスト。
食べもの
ファーストフードもあり、いろんな料理が食べれます。スーパーに行けば惣菜も買えます。ちなみにスーパーではショッピングバッグが有料のところも。
飲み物はワインが激安(1本20R~) 水はSin Gas(ガスなし)とCon Gas(ガス入り)の2種があります。
ちなみに、レストランでは10%程度のサービス料を払うのが一般的。
サーフィン
全体的に天気がいいと波がなく、急に波がなくなったりサイズアップしたりと変化が激しいような…。夜雨が降ったら、翌朝はサイズアップする可能性があるので早起きすべし
Jベイの他にもケープタウン周辺にポイントがいくつかあります。
レンタカー
イギリスの支配下にあったためか、主要道路の交差点はラウンドアバウト(環状交差点)が多い。
フリーウェイはほとんどが片側1車線。制限速度は120kmで、かなりトバすクルマが多く、140kmで走っていても追い越されるほど 遅いクルマは路肩に寄り、追い越したクルマはハザードをつけるのがマナーらしい。
タウンシップの周辺では、ヒッチハイカーがお金を片手に路肩に立っているので注意。

南アフリカ~1st Day

2007年1月1日(月)

いよいよ今日から南アフリカ まずは空港でレンタカーを借りてケープタウンへ。

アフリカというと、街もところどころにしかなくて、クルマを走らせても、サファリのように草原が続いていて、野生の動物がうじゃうじゃいて…それでもって頭にターバン巻いたアフリカ人がたくさん歩いてて…と勝手に想像してたんだけど、思ってたよりずーっと都会で驚いた  道路も整備されているし、街もきれい

それに…アフリカ人より白人が多いかも???アパルトヘイトが廃止されても、結局は都会は白人が多いようだ。

今日泊まる宿は、空港とケープタウンのちょうど間くらいにあるパインランドというところ。安宿が密集しているOUDE MORENOというエリアにあるLighthouse Lodge。キッチンとトイレ、バスは共用で、ベッドルームは別だった。

宿にチェックインして、さっそくテーブルマウンテンを観にケープタウン市内に。ケーブルカー乗り場は長蛇の列で1時間待ちは確実 強烈な日差しの下でそれは無理とあきらめ、海沿いを南下することにした。
キャンプスベイ、チャップマンズベイを通ってワイナリーを抜け、ミューゼンバーグへ。どこも観光客でいっぱいだった。時間もないので今日はこれまで。宿に戻る

天気もよく、風もあったので、まずはパタゴニアで着ていたものをすべて洗濯
荷物をあけると、パタゴニアの匂いがして懐かしかった。なんだか遠い昔のようだ

夕方、宿のオーナーにスーパーの場所を聞いて出かけてみると、そこには見慣れたマークが。「SPAR」。
日本の鹿嶋周辺にたくさんあるコンビニ、HOT SPARと同じマーク。あのコンビニが外資だったなんて初めて知った…
買い物のあと、ついでにウォーターフロントに出かけてみたけれど、やはりこちらもすごい人、人、人… 駐車場も満杯であきらめて引き返した。正月だから仕方がないかな・・・

夜は別のお客さんがパーティーをやるらしくキッチンを占領していてなかなかご飯が食べられなかった。やっとのことで作ったスパゲティはゆですぎてまずかった

南アフリカ~2nd Day

2007年1月2日(火)

山を越えて、オーバーバーグ地方へ カレドンで怪しげなファーストフードに入り、チキンを食べる。ほとんどケンタッキーと同じ味だったけれど、ポテトがちょっとカレー風味。あとテーブルには白っぽい液体*1。何だろ?

Swellendamを過ぎた頃、バンジージャンプの看板を発見して見に行く。ブランコのように落ちるものはタンデムで、足にロープをつけて頭から飛び降りるのと2種類あった。以外に女の子の挑戦者が多くて驚く あーこんなのやるなんてあんた達やっぱり頭おかしいよーとつくづく思う。

モッセルベイに到着。いくつかバックパッカー宿をあたったけれどいっぱいで、さいごのひとつ、昨日の宿においてあったガイドブックに乗っていた宿、Park House Lodgeに行ってみたらDormなら空いている、ということで決定 中庭もあってなかなか雰囲気のある宿だった。共同のバス・トイレも3箇所もあって、どれもバスタブ付き

まずは街に夕食を買出しに。無難なFISH&CHIPSにした。「SALT&VINEGAE?」と聞かれたのでONLY SALTと答える。やっぱりこちらはすっぱいのがすきらしい。ついでにソーセージがあったので買ってみる…がこちらは失敗。歯ごたえのないふにゃふにゃソーセージだった。
食事の後、久しぶりのバスタブに浸かって大満足 やっぱりお風呂はいいなぁ
Dormには他に1組しかいなかったし、そのカップルも騒がしくなかったので快適だった。けれど、2段ベッドの上で寝ていたTAKAはねずみが歩き回る音で眠れなかったらしい

  • 注1あとで分かったんだけど、白い液体の正体はビネガー。こっちは何にでもビネガーをかけるみたいで、レストランに入ると必ずテーブルに置いてあった