朝起きて、さっそくダイニングへ。もうTomさんは起きて、朝食の支度をしていた。朝も、昨日の夜もそうだけど、すごくすずしい。長袖でもいいくらい。
朝食は、なんと、手作りのパンのホットサンド。カリカリしていて、とってもおいしかった。Tomさんは修道士だったらしく、お酒も飲まないし、肉も食べない。お料理はそのときに覚えたらしい。
今日は本当は、一日中サーフィンの予定だったんだけど、ケガをしてしまったので、予定を変えて、ショッピングに行くことにした。
街にはいくつかのショッピングセンターがあるので、順番に全部回ってみようということになった。
いろいろとまわってみたけれど、正直なところ、どれもイマイチ。なんだか不況みたいで、人も少ないし、店舗も入ってないし。
ショッピングセンターより、アリイ・ドライブ沿いの観光客相手のモールみたいなとこのほうが、にぎわっていた。
雰囲気は、マウイ島のラハイナをすこし、寂しくした感じ。
今日は、TomさんとRonさんが気をつかってくれて、夜、近所の日本人のご夫婦を招待して、Pupu(軽い食事)をふるまってくれる、ということで、早めに宿に戻った。
夕方、そのご夫婦(KenさんとChiekoさん)がいらした。2人とも、ここに15年住んでいて、家は手作りだそうだ。
みんなでラナイに出て、サンセットを見ながら、ここは素晴らしいね、と言い合った。だって、ほんとうに、目の前に、サンセットがみえるんだもん。
こんなとこ、他にないだろうし、初めて。
Tomさんたちは、もともとデンバーに住んでいたらしく、2年半前にやって、この宿は2年前から経営しているらしい。
Chiekoさんは、彼らを、とっても優しい人たちよ、と紹介してくれたけど、本当にそう思う。
ラナイから見るサンセットは、格別だった。日が沈むにつれて太陽の色、そして空の色がどんどんと変化していく。
雲があるせいか、レーザー光線のように海を照らしていた。
そして、太陽が沈むと、急に寒くなって、雲がさーっとなくなり、クッキリと星空が見える。東京では見ることの出来ない、満天の星空。
流れ星も見ることができた。それも、たった1時間ほどの間に、3つも!
それから、風の音。風が吹いて、木々が揺れて、まるで雨が降っているように、ザアザアと音がする。そんな音をきいて星空を眺めていると、別世界にきてしまったかのようだ。
部屋に入ってPupuをとりながら少し話をする。ChiekoさんがTomさんの歌声がすばらしい、というと、Tomさんが、オペラ修行仕込みの美声でハワイアンソングを、ウクレレ片手に歌ってくれた。とっても、とっても、とっても感動した。生で聴くハワイアンソングは、また格別だ。
Chiekoさんたちが帰ったあと、他のお客さん(シカゴから引越してきた、30代半ばの男の人2人)と一緒に、今度は星空を見ながら、他愛もない話をした。
4人とも、とっても気さくな人で、ほとんど英語を話せないのに、いろいろと話しかけてきてくれて、とてもうれしかった。おかしかったのは、ホノルルの話。みんな口をそろえて、あそこは嫌いだ、ハワイじゃない、と言う。私も、そう思う。渋谷なんかとかわらないし、見渡す限り、日本人!だから、なんだか少しだけ、気がとがめてしまった。
きっと口には出して言わないけど、日本人のせいだと思っているんだろうなぁ。