アカガエル

1週間くらい前から夜になると田んぼから
カワイイ鳴き声が聞こえるようになった。
小さな音でキュウ、キュウ、キュウ・・・みたいな感じ。
調べてみるとアカガエルだった。
間もなくやってくる春のお知らせのようだ。
まだ肌寒い時期に鳴くカエルがいるとは思わなかった。
我が家では、4月頃からアマガエル、
少し遅れてからトノサマガエル達が
ケロケロ、ゲロゲロと鳴き始め、
6月に入るとウシガエルの合唱会が始まる。
ウシガエルの鳴き声はグゥーとモゥの中間のような
重低音(だれかの鼾のような?)でしばし安眠を妨害する。
そろそろ春を告げるフキノトウが出てくる季節だ。
昨年は田んぼに面した法面で多数見かけたが、
今年の冬は寒い日が多かったせいか開花が遅れているようだ。
と思っていたら、驚いたことに家の裏(北側)で発見した。
フキノトウは比較的湿気の多い、日向に群生していることが多い。
間もなく至る所で見かけるだろう。
季節の変わり目を動物や植物で気づけるのは素晴らしいことだ。
まだ寒い日が多いが、少しづつ草木が色づき、新しい芽が出てきた。
動物たちも冬眠から目覚めて活動を開始する季節だ。
暖かい春もすぐそこまでやってきている。

土木作業

このところ連日泥んこまみれになっている。
粘土質の地面をシャベルで掘り、1輪車で運ぶ土木作業だ。
肉体労働そのもので体力勝負の仕事だ。
我が家の背面には山があり、斜面を伝わるように雨水が流れ込む。
地質が粘土のため、水はけが悪い場所はぬかるみ状態となる。
それを改善するためには降った雨が
地中に浸透する前に排水するしかないわけで、
手掘りで少しづつ排水路つくりをしているのだ。
コンクリートに囲まれた都会では全く気にしないことだが、
田舎暮しでは雨水の流れ方は重要なポイントになる。
場合によっては住居はもちろん農作物に悪影響を与えてしまうのだ。
本日、ようやく西側が開通?した。
苦労した甲斐があるかは、乞うご期待!

床材

室内に張る床材とウッドデッキ材を調査している。
カフェとゲストルームは土足で利用するのため、
傷が付きにくい堅めの材質で働き幅150ミリ前後の
幅広タイプで考えている。
しかし国内のものは働き幅75ミリ~90ミリの横長か、
300ミリくらいの正方形のものが通常サイズのため、
幅広タイプは特注扱いになり割高になってしまう。
さらに硬質のオークを使用するとなると予算が・・・
材質を変えるか、一般サイズにするか検討中。
ウッドデッキ材は屋外使用のため、
耐水性、腐食性を重視しなければいけない。
価格の高いハードウッドを使用すれば基本的に
フリーメンテナンスとなるが、
価格の安いソフトウッドを使用すると定期的に
防腐剤を塗布する必要がある。
施工後のランニングコストと作業手間を考えると
ハードウッドを選択するべきだが・・・
比較的価格の安いサイプレス(豪ヒノキ)で検討中。

ケヤキ

躯体工事も終盤に入ってきた。
来月になれば本格的にセルフビルドの毎日となる。
楽しみだが、不安も大きいのが正直な気持ちだ。
何しろ素人が40坪の家を仕上げていくのだから、
今さら弱気になっても仕方ないが・・・
今日は今後の作業工程、注意事項について打合せ。
セルフビルドした建築施工会社Kさん曰く、
「単純作業の繰り返しでも進捗が目に見えて分かる時はいいが、
何かにつまづき作業が進まない時は辛い」とのこと。
僕もそのとおりだと思う。
近所の方にケヤキをいただけることになった。
直径50センチくらいの原木で枝打ちされた状態で立っている。
昔からケヤキでつくった無垢のテーブルには憧れていた。
どっしりとした重厚感がたまらない。
でも価格を調べてみたら溜息がでた。高っ!!
製材所で原木を切り出し、家具職人が天塩かけて
仕上げていくことを考えると妥当な価格なのかもしれない。
材料持ち込み、仕上げは自分でつくれないか調べてみよう。

垂木

本日、外壁の骨組み、パネル張り作業がほぼ完了した。
屋根こそないが、外見は家そのもので大きさを実感する。
次の工程は屋根材をのせる垂木を南側から北側に掛ける作業。
同時に120ミリ×180ミリの化粧梁をのせる。
室内から見上げるといい感じだ。

山の地主

朝から冷たい雨。
なんだか毎週月曜日は同じ天気のような気がする。
気のせいかな?
サラリーマン時代は月曜日雨が降っていると
気が重くなっていたことを思い出す。
雨で作業できないので以前から気になっていた
山の地主さんを調べに法務局に出かけた。
今後、山の整備や遊歩道をつくるために
確認しなければいけないと思っていたのだ。
山の境界線は街中と違って杭が打たれていることはない。
先人が植えた樹木や谷筋、尾根で判別する場合が多く曖昧なのだ。
分かる範囲で地主さんにはお断りしたうえで作業しているが、
気づいたらよそ様の土地に侵入してトラブルになっては大変だ。
法務局で聞くと住宅地図には山の地番が掲載されていないので
まずは町役場に行って地番を調べて下さいとのことだった。
せっかく来たのに、トホホ・・・
役場に行ってようやく我が家を囲う山の地番が分かった。
法務局はまた次回にしよう。

木登り

裏山の頂上付近に大きな栗の木がある。
どっしりとした太い幹と枝が特徴だ。
ひと目で堅きで、頑丈であることが分かる。
電車の枕木として使用されていたのが納得できる。
栗の木は表面がゴツゴツしているので
足が滑りにくく、比較的登りやすい。
間伐作業の合間に登ってみることにした。
これがなかなかおもしろいのだ。
栗の木は表面のコブや枝に手足をのせ、
全身の筋力を使ってジワジワと登っていくことができる。
杉のように真っすぐ登るのとはちがったスリルがある。
木登りは丈夫そうな枝を見極めることが大切だが、
絶対に折れない、滑らないことはない。
枝が折れること、足が滑ることを予測して
力の入れ具合を調整したり、バランスを取るようにする。
コツがつかめると意外と簡単に登れる。
ある程度の高さまで登ってから下界を見下ろすと
麓にある我が家の屋根が小さく見えた。
思わず童心に帰りニンマリしてしまった。
今や田舎でも木に登る子供はいない。
というか、木登りは知っていても
木登りしているのを見たことない子が多いのでは?
ここは、一発お父さんが手本を見せたらどうだろうか、
「お父さん、凄~い!」と言わせたい方にレクチャーしたい。
ただし驚くのは小学生低学年くらいまでだと思うけど、
それ以上は「木に登れても何の役にも立たないよ」とか
冷静に言われてしまう可能性もある。
以前、テレビで見たけど木登りを教育課程に
取り入れた幼稚園を紹介していた。
体力はもちろん知能発達に効果があるとのことだった。
大人であれば忘れかけた能力が蘇るかもしれない。

本日、梁が大きなトラックで運ばれてきた。
120ミリ×180ミリ、長さ6メートルを超える米松が18本。
1本の重さは約70キロ、大人二人でもきつい重さだった。
想像してた以上に大きく、重かった。
梁はすでに掛っている垂木の下に相欠きでのせる。
室内から天井を見上げると、なかなかいい感じだ。

超巨大地震!!

いやはや、激しい横揺れだった。
足場の悪い場所で木道つくりをしている最中だった。
揺れ始めはチェーンソーの振動のせいで地震と気付かなかった。
少ししてから酔っ払って、目が回り、足がふらつくような気がした。
あれれっ?目まいかなと思って周囲を見渡したら、
止めてる車や電柱、大きな杉が激しく揺れ、
目の前にある田んぼに張った水が波立っていた。
大きいとは思ったが、まさか観測史上最大とは・・・
高所で作業していた職人さん達も慌てて降りてきた。
お互い運が悪ければ大怪我するところだった。
夜中も余震が続き恐ろしい一夜だった。
テレビがないので各地の映像は見ていないが、
ラジオで聞く限り悲惨な状況のようだ。
ひとりでも多く救出されるといいが・・・
すでに亡くなった方にはご冥福を祈りたい。

震災から2回目の夜が明けた。
ラジオをつけっぱなしにしているので、
被災地の状況が次第に明るみになってくるのが分かる。
自然災害としては未曾有の大惨事となった。
福島原発の放射能漏れも気になるところだ。
津波注意報が解除されてから買い物に出かけた。
食料品が品薄かと思ったらそうでもなかったが、
パン類は配送できないようで全くなかった。
ガソリンスタンドは売り切れの所が多く、
残っている店は長蛇の列ができている。
海沿いは思ったほど津波の影響はなかったが、
所々、低木が折れていた。
対照的に我が家は、いつも通り、
静かで穏やかな朝を迎えた。
雲ひとつない青空で風もなく、まさに小春日和だ。
今朝、今年初めて鶯の鳴き声を聞いた。
不思議なもので1匹鳴きだすと、2匹目、3匹目と続く。
法面の雑草も急に背が高くなり、花が咲き始めた。
春がそこまでやって来ている。