躯体工事も終盤に入ってきた。
来月になれば本格的にセルフビルドの毎日となる。
楽しみだが、不安も大きいのが正直な気持ちだ。
何しろ素人が40坪の家を仕上げていくのだから、
今さら弱気になっても仕方ないが・・・
今日は今後の作業工程、注意事項について打合せ。
セルフビルドした建築施工会社Kさん曰く、
「単純作業の繰り返しでも進捗が目に見えて分かる時はいいが、
何かにつまづき作業が進まない時は辛い」とのこと。
僕もそのとおりだと思う。
近所の方にケヤキをいただけることになった。
直径50センチくらいの原木で枝打ちされた状態で立っている。
昔からケヤキでつくった無垢のテーブルには憧れていた。
どっしりとした重厚感がたまらない。
でも価格を調べてみたら溜息がでた。高っ!!
製材所で原木を切り出し、家具職人が天塩かけて
仕上げていくことを考えると妥当な価格なのかもしれない。
材料持ち込み、仕上げは自分でつくれないか調べてみよう。
カテゴリー: 4.いよいよ建築開始!
垂木
本日、外壁の骨組み、パネル張り作業がほぼ完了した。
屋根こそないが、外見は家そのもので大きさを実感する。
次の工程は屋根材をのせる垂木を南側から北側に掛ける作業。
同時に120ミリ×180ミリの化粧梁をのせる。
室内から見上げるといい感じだ。
山の地主
朝から冷たい雨。
なんだか毎週月曜日は同じ天気のような気がする。
気のせいかな?
サラリーマン時代は月曜日雨が降っていると
気が重くなっていたことを思い出す。
雨で作業できないので以前から気になっていた
山の地主さんを調べに法務局に出かけた。
今後、山の整備や遊歩道をつくるために
確認しなければいけないと思っていたのだ。
山の境界線は街中と違って杭が打たれていることはない。
先人が植えた樹木や谷筋、尾根で判別する場合が多く曖昧なのだ。
分かる範囲で地主さんにはお断りしたうえで作業しているが、
気づいたらよそ様の土地に侵入してトラブルになっては大変だ。
法務局で聞くと住宅地図には山の地番が掲載されていないので
まずは町役場に行って地番を調べて下さいとのことだった。
せっかく来たのに、トホホ・・・
役場に行ってようやく我が家を囲う山の地番が分かった。
法務局はまた次回にしよう。
木登り
裏山の頂上付近に大きな栗の木がある。
どっしりとした太い幹と枝が特徴だ。
ひと目で堅きで、頑丈であることが分かる。
電車の枕木として使用されていたのが納得できる。
栗の木は表面がゴツゴツしているので
足が滑りにくく、比較的登りやすい。
間伐作業の合間に登ってみることにした。
これがなかなかおもしろいのだ。
栗の木は表面のコブや枝に手足をのせ、
全身の筋力を使ってジワジワと登っていくことができる。
杉のように真っすぐ登るのとはちがったスリルがある。
木登りは丈夫そうな枝を見極めることが大切だが、
絶対に折れない、滑らないことはない。
枝が折れること、足が滑ることを予測して
力の入れ具合を調整したり、バランスを取るようにする。
コツがつかめると意外と簡単に登れる。
ある程度の高さまで登ってから下界を見下ろすと
麓にある我が家の屋根が小さく見えた。
思わず童心に帰りニンマリしてしまった。
今や田舎でも木に登る子供はいない。
というか、木登りは知っていても
木登りしているのを見たことない子が多いのでは?
ここは、一発お父さんが手本を見せたらどうだろうか、
「お父さん、凄~い!」と言わせたい方にレクチャーしたい。
ただし驚くのは小学生低学年くらいまでだと思うけど、
それ以上は「木に登れても何の役にも立たないよ」とか
冷静に言われてしまう可能性もある。
以前、テレビで見たけど木登りを教育課程に
取り入れた幼稚園を紹介していた。
体力はもちろん知能発達に効果があるとのことだった。
大人であれば忘れかけた能力が蘇るかもしれない。
梁
本日、梁が大きなトラックで運ばれてきた。
120ミリ×180ミリ、長さ6メートルを超える米松が18本。
1本の重さは約70キロ、大人二人でもきつい重さだった。
想像してた以上に大きく、重かった。
梁はすでに掛っている垂木の下に相欠きでのせる。
室内から天井を見上げると、なかなかいい感じだ。
超巨大地震!!
いやはや、激しい横揺れだった。
足場の悪い場所で木道つくりをしている最中だった。
揺れ始めはチェーンソーの振動のせいで地震と気付かなかった。
少ししてから酔っ払って、目が回り、足がふらつくような気がした。
あれれっ?目まいかなと思って周囲を見渡したら、
止めてる車や電柱、大きな杉が激しく揺れ、
目の前にある田んぼに張った水が波立っていた。
大きいとは思ったが、まさか観測史上最大とは・・・
高所で作業していた職人さん達も慌てて降りてきた。
お互い運が悪ければ大怪我するところだった。
夜中も余震が続き恐ろしい一夜だった。
テレビがないので各地の映像は見ていないが、
ラジオで聞く限り悲惨な状況のようだ。
ひとりでも多く救出されるといいが・・・
すでに亡くなった方にはご冥福を祈りたい。
鶯
震災から2回目の夜が明けた。
ラジオをつけっぱなしにしているので、
被災地の状況が次第に明るみになってくるのが分かる。
自然災害としては未曾有の大惨事となった。
福島原発の放射能漏れも気になるところだ。
津波注意報が解除されてから買い物に出かけた。
食料品が品薄かと思ったらそうでもなかったが、
パン類は配送できないようで全くなかった。
ガソリンスタンドは売り切れの所が多く、
残っている店は長蛇の列ができている。
海沿いは思ったほど津波の影響はなかったが、
所々、低木が折れていた。
対照的に我が家は、いつも通り、
静かで穏やかな朝を迎えた。
雲ひとつない青空で風もなく、まさに小春日和だ。
今朝、今年初めて鶯の鳴き声を聞いた。
不思議なもので1匹鳴きだすと、2匹目、3匹目と続く。
法面の雑草も急に背が高くなり、花が咲き始めた。
春がそこまでやって来ている。
一時帰還
各地で余震が続くなか建築工事は進んでいる。
昨日は、軒と外壁を塞ぐ面戸板や
垂木を固定するシンプソン金具の取りつけ。
今日は、野地板と屋根材(ガルバリウム)が運ばれてきた。
18.2メートル×7.2メートルを覆う屋根材は結構な量だ。
ユニックを使って順番に仮置きしていく。
我が家に来るまでの道のりは、舗装はされているものの
一本道で車のすれ違いができない。
敷地内でUターンできるのは2tトラックが限界で
それ以上は、Uターン出来る場所までバックで戻ることになる。
運んでくれたドライバーには申し訳ないが仕方がない。
所用があり今夜東京に戻ることにした。
昼間の渋滞を避けるため夕食のキャベツ鍋を
食べてから出発した。
残り少ないガソリンで帰れるか心配だったが、
運よくいつも入れるGSがオープンしていた。
1時間くらい並んだが正解だった。
結局、東京まで給油できるGSはそこ1件だった。
念のため・・・
久々に東京に3日間滞在した。
一番の目的は車検をとおすことだったが、
節電のため整備工場が閉まっていたり、
営業時間が短縮されていたりで諦めた。
今月中に間に合うか心配になったが、
4/10までの猶予があることを知ってほっとした。
都心では地震による直接の被害はほとんどないが、
食料品やガソリンが不足しているのは実感できる。
多くの人が「念のために・・・」で行動すれば
どうなるか分かっていてもそうしてしまう。
先行きが不安の時、つい周囲と同じ行動を取ってしまう。
みんなと同じ行動していれば安心、安全だという
集団心理なのだろうか?
本当に必要な場所と人たちに物資が一刻も早く届くよう
今一度、考え直さなければならない。
それにしても納豆だけは本当にどこにもない。
なぜだろう?
再び大谷木へ
放射線漏れの問題が気になるが、
ピークが過ぎ、最悪の事態は間逃れそうなので
大谷木に戻ることにした。
4日ぶりの我が家は野地板が張られていた。
余震や強い北風のなか作業してもらっている職人さんには感謝!
高さ5メートルの梯子を登って屋根(野地板)の上にあがってみた。
19メートル×9メートルの屋根上は驚くほど広かった。
片流れといってもこう配が緩いため、
キャッチボールやちょっとした運動ができそうな程だ。
寝ころんで周囲を見渡してみた。
裏山からは鶯の鳴き声が聞こえてくる。
遮るものが少なく気持ち良かった。
日当たりも良く昼寝したら最高だろうな。
夕方、納入するサッシについて業者の方と打合せ。
屋根工事が終わるといよいよバトンタッチだ。
最初の作業がサッシを入れることになる。
うまくいくかな~?