野菜が生育するために必要なモノは、水、肥料、光、温度。それぞれ自分なりにポイントをまとめてみます。
- 水
- カラカラに乾いても枯れてしまうし、水をやりすぎても根腐れしてしまいます。多くの失敗は、水のやりすぎ。畑の場合、乾燥することはほとんどありませんが、土を掘ってみて中が乾いていたり、雨が降らない日が続くときには水やりをします。プランターで栽培している場合は「土の表面が乾いたら、底から流れるまで」が水やりが基本。鉢の中にたまった二酸化炭素を追い出して新しい酸素を送り込むためです。 乾いた状態と湿った状態のメリハリをつけると元気に育ちます。
鉢に土を入れた直後の重さと、水をたっぷりあげた時の重さを感覚で覚えておくと、鉢を持ち上げたとき、水が足りないかどうかが感覚で分かります
何度も水やりをしていると、表面が固く締まってきます。水がしみこみにくくなってきたら、表面を箸でつついて柔らかくしてあげるとよいです - 肥料の種類
- 植物の生育に必要な主な養分は、チッ素・リン酸・カリ。チッ素は葉や茎の生育に必要で、欠乏すると葉が淡緑色になったり生育が悪くなります。リン酸は花やつぼみ、実の生育に必要で、根の生長にも不可欠な要素です。不足すると花や実の数が少なくなります。カリは光合成を盛んにし、実つきをよくしたりイモ類の質をよくします。病害虫への対抗力を高める作用があるので、欠乏すると被害を受けやすくなります。
肥料はいーーーっぱい種類があって初心者には何を買っていいのか分からないので、まずは使いやすい粒状の化成肥料(8-8-8)がオススメ。この8-8-8の数字は、チッ素-リン酸-カリの割合。 - 肥料の与え方
- 植え付け時に施す「元肥」と成育中に不足してくる肥料を補う「追肥」があります。畑の場合は、小粒状の化成肥料や大粒の発酵油かすなどを、株から離れた場所にまいて(置き肥)水をまきます。プランター栽培の場合の追肥には液肥がオススメですが、希釈する量を間違わないように注意しましょう。
- 光
- 野菜が生育するためには葉で光合成を行い、光合成でできた産物を実や根に送る必要があります。光が当たらないと栄養不足となります。一般的にほとんどの野菜は光を好むので日当たりの良い場所で育てましょう。ミツバやミョウガ、シソ、レタスなど弱い光を好む野菜は、半日陰で育てます。
- 温度
- 野菜にはそれぞれ発芽や生育に適した温度があります。発芽までに重要なのは地温、発芽から収穫までに重要なのは気温です。夏は打ち水をするなどして温度を下げ、冬は寒冷紗などをかけて防寒しましょう。